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2020年12月24日

青春。

2020年、最後のお仕事のお話。

奄美ではお正月、1月5日に『紬の日』というのがある。

その日は紬を着ませんか~?っていう日。

一番最初に就職した会社では、
1月の仕事始めの日に女性社員は大島紬を着て仕事をする、
というのが決まりだった。

最初の1・2年は、正直、面倒だと思っていた。
始業時間前に着付けに行かなければいけない
=朝早く起きないといけない。
朝寝坊が得意な私にはとてもしんどい始業日だった。

けれど、年を重ねるうちに、
着物なんて着る機会がほとんどないことに気付き、
着物を着る機会をもらえていること、そして、
会社から着付け代もいただけること、
なんてありがたいんだ、と、三年目の始業日は
ワクワクして出社したことを思い出す。
(後半は、大きい機械を使うところの担当だったので、
紬は着れず。)
今年も、その会社では女性社員が大島紬を着て
仕事始めをしている記事を新聞で読んだので、
来年もぜひそうだといいなあ、と思ったりした。

二度目に就職した会社では大島紬を着る、というよりは、
大島紬を作っている人たち、大島紬に関わる
仕事をしている人たちと仕事をすることが多くなっていった。

一度、「紬の日」で大島紬のファッションショーを
担当することになった。
いろんな人にお願いし、いろんなところに足を運び、
いろんなことを勉強させてもらった。
勉強しました!というほどひけらかすことのできる
知識はないけれど、大島紬が素敵なものであることを改めて感じ、
大島紬を大好きになった。
だから、着物として大島紬を着ることは難しいけれど、
いろんな形で身に着けようと思った。

三度目の仕事のメインは司会業。
(基本、何でもやれることはやります屋)
司会をするときは着物が着れるかも!と思っていたけれど、
なんせ、この司会者、右から左へ、前から後ろへ動き回る
司会者なもので、着物だとなかなかどうして大変なのである。

何かいい方法はないのか、と考えたところ。
幸い、母が縫物が好きなので、母に「これ作って、あれ作って」と
大体のデザインとイメージを伝え、動きやすいチュニックワンピースやら
サロペットを作ってもらい、それを私がまるで自分が作ったかのように
身に着ける(笑)
内地からお越しの方にも喜んでいただけるし、
島の奥様方にも「あら、珍しい、素敵♬」と喜んでいただける。

・・・母さん、ありがとう。

と、奄美に生まれて育つと、大島紬に触れることも多いし、
触れれば触れるほど「大島紬は素敵なもの」と強く思える。

そして、今回、紬の日のポスターをつくるお仕事のお手伝いを
させてもらえることになった。

ディレクション&グラフィックデザインを務める
ヱビス製作室の三井さんから声をかけてもらい、
かっこよくいえば、スクリプターのお仕事をさせてもらった。
カメラマンはstudio stoked ichiの奈央。
アシスタントにえんなちゃん。
ヘアメイクはhair&makeupCELLの真琴さんとトモノリ。
着付けは本場奄美大島紬協同組合のモモちゃん
島で有名なあの車でみんなを運んでくれたGreenHillのユウト。
そして、雨、風、嵐の中、頑張ってくれたモデルの皆さん。

あたし、現場で勝手にに「青春」感じてた(笑)


そして出来上がったポスターがこちら。
青春。

私たちの青春は、
決まって雨が降って、
風が吹いている。



まさに。まさにそれ。
なにかある度に雨が降る。
いろんな出来事のいろんな場面は
いつも雨が降っている気がする。
そんな中、はしゃいでた気がする。

雨が降ると「ウゲー!」って思うけど、
実は、ちょっとワクワクしてたりする。

そんな気持ちやいろんな気持ちを思い出させる、
素敵なポスターが出来上がった。

たくさんの人に見てほしい。

そして、たくさんの人の「青春」に
大島紬をプラスしてもらえたらとってもとってもいいな。




Posted by はれのひ at 18:00